北海道に転勤して来た人にとって、切実な「車の問題」。
北海道は車文化なので、一家に2台の車を持っている家がとても多いです。
しかし転勤族の方々にとっては、永住するわけでない一時的な問題で、車を新たに買う、あるいは2台に増やすのは経済的にも負担があります。
できれば一台でなんとかしたい・・・そう思っている方も多いはずです。
もちろん、車はあった方が良いです。
さらに、二台あるに越したことはありません。
うちは現在、車1台で生活しています。車1台のみの場合、どんな点に注意して生活すれば良いかをご紹介します。
札幌都市部かそうでないかでも違って来るので、その辺りも記載しています。
このページの目次
北海道の車事情
北海道は車社会です。日々の生活のメインの移動手段は自家用車、という家庭がほとんどになります。
ただし、札幌の中心部では地下鉄とJRがあるため、車がなくてもそれなりに生活することができます。
(もちろん、駅の徒歩圏内(できれば地下鉄)に住む場合です。)
札幌郊外になると、JRなどの電車が通っているエリアもありますが、冬の天候に不安定で、しょっちゅう遅れたり止まってしまったりします。
また、郊外を通るJR路線はほとんどが札幌に向けた方向にしか走っていないため、自由に移動するにはかなり不便になります。
札幌中心部以外に電車で行きたいと思った場合、一度札幌まで出てから乗り換えて、また移動することになるのです。
札幌以外の都市部では、電車が使える範囲がかなり限られている(あるいは、電車がない)ため、生活のためには車が必要になってきます。
農村地帯や田舎では、言うまでもなく車が必要となります。
(バスですら、大きめの街に向かうバスは1日に2〜3本、という地域もあります)
なお、2台目の車にいくらかかるか、という記事はこちらをご覧下さい。

冬に安定した移動手段は自家用車のみ
北海道の冬は、吹雪が吹き荒れて積雪があるため、公共の交通機関が頼りにならない場合が多くあります。
電車(JR)であれば、除雪のため遅れてしまったり、ダイヤ自体が運休になることも少なくありません。
バスも似たようなもので、雪のせいで道が渋滞になってしまうため、大幅に遅れてしまい、ダイヤが成り立っていないこともしょっちゅうです。
通勤通学で安定した手段は、自家用車になります。
北海道に来る転勤族に車は必要か?
北海道に転勤してきた方にとって、車を新たに用意しなければならないのかは、非常に気になるところでしょう。
特に、首都圏で生活をしていた人の場合、1台も車を持っていないとこから始まる人もいると思います。
現地で生活している人ですら、二台持ちにするか・・・と迷う地域です。1台も車がないとなると、住む場所をよく考えて選んだ方が良いということは間違いないです。
北海道で車がないとどんな時に困る?
生活する上で車がなくて困る点は、大きく分けて以下の3つです。
<車がないと困るポイント3つ>
- 日々の買い物(日用品、消耗品)の持ち帰りが大変
- 病院に行きづらい
- 休みの日にできることが限られる
独り身なのか、夫婦で生活しているのか、子供がいるのかで、これらの点がどれだけ困るのかが変わってきます。
一人で生活する場合
一人で生活する場合(家族ではない場合)、仕事に電車で行ける範囲に住むのであれば、まずは車なしで生活を始めてみるのも良いでしょう。
車を使わずに仕事に行けるのであれば、一人の生活で必要な物資は、仕事の行き帰りに買ってくることができるからです。
一人で生活する場合、冬場は困るときもありますが、「車がないと困るポイント」についてもなんとか凌げると思います。
車を一台手に入れると言うリスクをいきなり背負うには、少し勇気が必要です。
まずは暮らしてみてからでも良いと思います。
家族と生活する場合
家族で転勤してきた場合、家族構成にもよりますが、車が一台もないのはかなり厳しいと思われます。
夫婦二人の場合は、「車がないと困るポイント」も、努力次第で乗り切れるでしょう。
(奥さんが一人で家にいる場合、電車が自由に使えないと、冬には相当孤独になっちゃうと思いますが・・)
子供がいる場合は、中古のオンボロ車でもいいので、手に入れることをオススメします。
家族が増えると物資も増えるため、買い出し量が多くなるためです。
また、車がない状態で病院に行こうと思うとタクシーになりますが、冬場の吹雪の日は、タクシーの供給も安定していないからです。
子供の具合が悪いと移動に困るので、車があると助かります。
休みの過ごし方については、札幌地区以外はレジャー要素が少ないので、車がないと遊びに行くのがなかなか難しくなってしまいます。
休日の過ごし方については、こちらの記事を参考にしてください。

北海道で車1台で生活するポイント
車が一台しかない場合、夫が仕事の通勤に車を使うと、残った家族は不便になってしまいます。
うちは、子供が一人生まれましたが、未だに車は1台しかありません。
どういった生活を送っているのか、少し紹介したいと思います。
<北海道で車一台で生活するポイント>
- 買い出しは土日に一週間をまとめて買う(夫の協力が必要)
- 足りないぶんは平日帰りに夫に買ってきてもらうか、夏場は徒歩で買いに行く
- どうしても必要な日は車を妻が使う。朝晩、夫を仕事場に送っていく
- 急な病院はタクシー覚悟
- 休日はみんなで一緒におでかけして楽しむか、妻が車を借りてお出かけする
- 子供が小さいとバスは難易度が高い(本数が少ない、ボロくて揺れるなど)
休日の買い出しという大イベント
「北海道で車一台で生活するポイント」の中で、一番大事だと思うのは土日の買い出しです。
大きな冷蔵庫もあると良いです。
(余談ですが、北海道で、特に重要と思った生活家電は冷蔵庫です(笑)。特に、野菜庫の性能と容量、冷凍庫の容量)
あと、この買い出しで休日の一部を使うのは、なかなか大変です。
朝から晩までゴロゴロしていたいけど、ここで気合を入れて買っとかないと、冷蔵庫が空っぽ!ってことになります。
旦那を頼りにしないといけないので、家族の絆は強くなりますけどね。
なお、スーパーでは「スーパーに置いてあるフリーのダンボールをもらって、それに山ほど詰める」という技を使います。
足りないものは「セイコマ」(セイコーマート)で!
買い出しで足りなかった物資は、北海道の強い味方「セイコーマート(コンビニ)」があります。
これ、どんなに小さな村にでもあるという、北海道の庶民の生活を支えるコンビニです。
食料品、生鮮食品、卵、調味料、お酒まで揃っています。
冬場は雪かきグッズまで売っています。
歩きで行ける範囲にある可能性が非常に高いコンビニなので、困った時はここを頼っています。
お惣菜もとても種類が多くて、一人分の小さな量を、100円から売っています。
お家になにもない!という時なんか、本当に助かりますよ。
まとめ
北海道の転勤族にとって、各都市、街による車の所有事情と、車1台で生活するポイントをまとめてみました。
- 札幌都市部(地下鉄、JR沿線)であれば車なしでも行ける
- 夫婦のみの場合、努力次第でなくてもいけるがあった方が良い
- 子供がいる場合、どこに住んでいても車は中古でも買った方が良い
- 夫が車通勤の場合、車1台でも努力次第で過ごせる(本当は二台欲しい)
- 車1台で過ごすポイントは休日のまとめ買い
いかがでしたでしょうか。
まずは、無理のない生活をするところから始めるとよいと思います。
なお、1年過ごしてみたうちの感想では、「子供が1歳を超えると冬場がもたないから2台欲しい」ということです・・・(笑)
来年、どうしよう。