北海道の小学校では、スキーまたはスケートの授業があります。特に雪が積もる地域ではスキー授業が実施されているケースが多いため、道外からの転勤族の方にとっては悩みの一つになっています。
このページでは、初めてお子さんをスキー授業に参加させる方へ向けて、道具の準備や事前に練習させておきたいことなどをまとめていきます。
このページの目次
北海道の多くの小学校ではスキー授業がある
北海道では冬になると、多くの小学校でスキーまたはスケートの授業が行われます。
特に雪が積もる地域ではスキー授業が実施されているケースが多いです。
道外から来た転勤族の方(特に保護者)にとって、どんな道具を用意したらいいのか、事前にスキーに慣れさせた方がいいのかなど、わからないことが多いと思います。
ぶっつけ本番で授業に挑むよりは、事前に家族でスキー場などにいき慣れさせた方が子供にとっても良いでしょう。靴の履き方の練習にもなります。
地元の子供はこのあたりができている子が多いので、ぶっつけ本番で授業に挑むとお子さんが辛い思いをするかもしれません。
道具はスポーツ用品店で買う
まずはスキー道具を揃えるところから始めましょう。
スキー道具はスポーツ用品店で購入します。おすすめはアルペンまたはゼビオです。
基本的にスキー用品は身長の伸びに合わせて買い換えていくものなので、無理に高いものを買う必要はありませんし、どうせ背が伸びるからと大きすぎるものを買ってもいけません。
お下がりをもらってもいいのですが、その際は身長に合わせることと、体重と開放値(スキーの外れやすさ)の調整を忘れないようにしてください。
アルペンやゼビオでは、子ども用の初心者向けスキーセットで安く販売されているので、店員の説明を聞きながらそれを選ぶのが無難です。
スキーの授業をどこで行うか
スキー授業がどこで行われるかによって揃える道具が変わって来ます。
低学年からでも多くの場合はスキー場での授業になりますので、事前に学校に聞いてみてください。
校庭や公園で遊ぶ程度であれば、基本3点セット(スキー板・スキー靴・ブーツ)さえしっかりしたものを使えば問題ありません。
しかし雪山で長時間行うスキー授業があるような場合は、防寒のためにも3点セットの他にもしっかりとした装備を揃えていく必要があります。
スキー3点セット(スキー板、スキー靴、ストック)
まずはスキーの基本となる3点セットは以下のものです。
- スキー板
- スキー靴(硬いプラスチックのブーツ)
- ストック
スキー板
スキー板は「板」と「金具(ビンディング)」の組み合わせで売られています。
板の長さは身長に合わせて選ぶことになります。
初心者の場合は身長-5cmぐらいがいいでしょう。
ビンディングはスキー靴のサイズに合わせてお店で取り付けてもらいます。その際、スキーの外れやすさを調整しますので、お子さんの体重を言えるようにしておくといいです。
スキー靴
スキー靴はサイズが合っていて自分で履きやすいものを選びましょう。大きすぎるものは避けてください。
ストック
ストックは身長にあったものを買いましょう。お店の人に測って買ってもらえばOKですが、目安は気をつけをして腕を90度に曲げ、ちょうど床につくくらいが良いでしょう。
防寒具
次に防寒具です。防寒具はスキーウェアのほか手袋や帽子、ゴーグルなどがあります。
スキー場に行く場合はしっかりと装備していきましょう。
スキーウェア
スキーウェアは子ども用に様々なデザインのものが売られています。日常の雪遊びでもフル活用される北海道の子ども社会の必需品なので、水分が染み込みにくいしっかりしたものを選んであげてください。できるだけ新品推奨です。
帽子、手袋、ゴーグル
帽子はキャップではなく、ニット帽のような耳がしっかり隠れるものを選んでください。スキー場はもちろんのこと、日常生活でも凍傷になってしまうのは大体が耳か指先です。
毛糸の帽子は耳がしっかりと隠れるうえに頭部への衝撃にも強く、スキーや雪遊びにはピッタリです。
手袋は逆に毛糸以外のもの(ナイロン製など)を選びましょう。
よくある軍手系の手袋は避けてください。布製の手袋は水分が浸透して冷たくなってしまいます。雪遊びを楽しみたい子ども達のために、普段からスキー手袋をはかせてあげてください。
ゴーグルは初心者でも必要です。スキー中に雪が降ってきた際に、顔を寒さから守ることができるからです。上達するまでは安い物でいいです。
その他あると良い装備
ネックウォーマー
首用の防寒具で、頭からかぶるようにして首に通す輪っか状のマフラーのようなものです。
大人であればマフラーでもいいのですが、子どもの場合はマフラーだと解けた時にスキーやリフト等に絡まり危険ですので、ネックウォーマーの方が良いでしょう。
持ち運び用道具
板とストックを持ち運ぶための道具として、スキー袋またはスキーバンドがあります。どちらか片方があればいいでしょう。
また、スキー靴を入れて運ぶ袋やリュックも必要ですが、それはスキー靴を買った時に大体サービスで付いてきます。
授業前にやっておきたい、道具のつけ方と管理
完全な初心者の場合、道具を揃えただけではいざスキー授業となった場合間違いなく困ってしまうことになります。学校の先生も一度に多くの子どもを見ますので、全てを助けられるわけではありません。
お子さんがスキーを嫌いになってしまわないよう、スキー授業の前にちょっとでも練習をしておきましょう。
スキー板を運ぶ
スキー授業は大体の場合、学校からバスに乗ってスキー場まで行きます。
スキー場でバスから降りると、子ども達はスキー板やスキー靴を自分一人でロッジまで運んで行かなければなりません。
実はこれが結構な重労働で、低学年の子だと泣いてしまう場合もあります。スキー学習へ行く前に、家の前などで一度体験させておいた方がいいと思います。
スキー靴をはく
スキー靴も基本的に自分一人で履きます。スキー靴は複雑な作り(大人用に比べれば簡単ですが)をしていて、初めてスキー靴を見た子がすぐに履けるようなものではありません。
これもデビュー前に何度か練習させた方がいいです。
練習に!歩くスキーをやってみよう
近所の公園でもできる歩くスキーはスキー場デビュー前の事前練習にぴったりです。
転んだ時に立つ練習をしよう
初心者がスキーを始めると、最初はとにかく転びます。
その時にいかにスムーズに立ち上がれるかが、1日のスキー学習を楽しめるかどうか、スキーを嫌いにならずにいられるかが決まると言っても過言ではありません。
ストックを使った立ち方やスキーを外しての立ち方などを一通り覚えさせましょう。
平地を移動できるようにしよう
スキー場でスキーを履いたら、まず行うのが歩行です。
前へ進むのはもちろんのこと、方向転換やゆるい坂道を登ることなどを練習しておくといいです。
歩くスキーはスキー板が重なって転ぶことが多く、案外難しいんですよ。
本格的に楽しむならスキースクールや家族でスキー場へ
ここまでは、学校の授業に最低限参加するための準備についてお話ししました。
お子さんにスキーの楽しさを味わってほしい、上手に滑って授業でも活躍してほしいという方には、スキースクールに入ったり家族でスキー場へ行くのもオススメです。
スキースクール
子どもが上達する一番の手段はスキースクールです。
スキースクールは大体のスキー場で開設されており、半日レッスンや1日レッスン、長いものでは数日間のレッスンなどを受けることができます。
インストラクターさんの指導は子どものレベルを十分に考慮した丁寧なもので、レッスンを受けた子ども達はわずかな時間で素晴らしい上達を見せます。
練習のレベルがちょうどいいことから子ども達はスキーを心から楽しむことができ、それによって意欲が高まるのもメリットですね。
家族でスキー場へ遊びに行って、午前はスクール、午後は家族でスキーなんてプランもいいですよ。
スキー場の初心者コースを自由に滑らせる
スクールの他にもう一つ楽しい教え方があります。
スキー場にほぼ平地と言ってもいいような初心者向け緩斜面コースが用意されている場合、そこにいきなり連れて行って、好きに滑らせるという方法です。
そこでは子どもはただ立っているだけ。それだけでスキーはすいーっとちょうどいい速さで前に進みます。そのうちに子ども達は自然と工夫を始めます。右に体重をかけてみたり、ちょっと上を向いてみたり、しゃがんでみたり。
ちょっと油断するとスピードが落ちて止まってしまうようなゆるい斜面で、子ども達は体当たりでスキーの基礎を学ぶことができます。
スキー場にそういうコースがあり、できるだけ家族で一緒にスキーを学びたいという方へおすすめの方法です。
まとめ
「スキー道具はスポーツ用品店のセットがおすすめ。靴や板を一人で使う練習を!」
以上、スキー授業を乗り切るための豆知識でした。
雪国で暮らすことになったのも何かの縁です。
スキーは正しく練習すればあっという間に技術が身につきますので、北海道暮らしの間に家族でスキーを覚えて楽しんでみませんか?