2019ルヴァンカップ決勝感想

2019ルヴァンカップ決勝感想

今までに見た試合の中で、2011最終節と並ぶ個人的ベストマッチ1位です。

選手ごとに印象を書きたい気分になったのでそんな感じな感想を。

試合結果

3−3の同点。PK戦の結果、札幌は負けちゃいました。

感想

記憶と感動が残っているうちに、選手ごとの印象を。

GK クソンユン

特別、強烈な印象はありませんでした。つまりは安定した活躍だったということ。

ピンチを救うビッグセーブよりも、余裕で成功させたセービングが多かった印象。

後半にあったこれが一番のビッグセーブかな?

PK戦は仕方ない。ソンユンで手が足が届かなかったのなら諦めもつきます。

DF キムミンテ

試合が進むにつれて、印象的なシーンが増えていきました。

川崎選手(誰か忘れた)の決定機に飛び込んでシャットアウト、その後の遠い札幌ゴル裏に向けた雄叫び。

背後にボールが飛び、追おうとしても体がついてこずに尻餅をついた。それでも相手FWに追いすがるシーン。後ろに下がれなくて尻餅ってのは筋肉が疲労の極限に達している状態ですね。スポーツやったことある人ならわかるやつ。

落ち着きと情熱を両立させながら120分間をプレー。ナイスガッツでした。

そして来年は兵役の予定。この試合はそれぞれの選手がそれぞれのストーリーをもって試合に臨みましたが、ミンテも勝ちたかっただろうなぁ。

DF 福森晃斗

宮澤が間に合わなかったため、福森が代理でキャプテン。

審判とのコミュニケーションを取りつつ延長前半までプレーし、直接FKで1得点。チャナティップの突進によってゲットしたPA付近の直接FKは実況解説も褒める見事な一撃でした。

このゴールで3−2の勝ち越し状態となり、良い雰囲気の中で守備スペシャリストの石川に後を託しout。後半のそれほど遅くない時間帯に足を攣ったことからも、この試合は普段以上に負担がかかっていたんだろうと思います。

そんな彼が延長前半までプレー。ポーカーフェイスな彼ですが、情熱を試合に注いでくれました。

元川崎の人間が札幌へ移籍し成功、成長した姿をキャプテンとして古巣へ見せつける、今日の福森のストーリー。

DF 進藤亮佑

120分のプレーの中では珍しく攻撃面で目立たず。守備ではカウンターにつながる攻撃的なボール奪取を何度も披露しました。

進藤のハイライトはPK戦。6人目のキッカーであり、最後のキッカーにもなりました。

表情から感情を読みづらいタイプの進藤ですが、シュートがGKに止められた後の表情は普段の彼とは程遠いものでした。

進藤は以前、自身J1初挑戦シーズンだった中の横浜戦で相手戦術に集中攻撃を受け、3失点の大敗に絡んでしまい、その後しばらくスタメン落ちする日々がありました。

そしてその後スタメンに定着した後の活躍は誰もが知る通り。

今回のPK失敗も進藤ならきっと大きな糧として、平然とした顔でレベルアップした姿を見せてくれると思います。

MF 荒野拓馬

影のキャプテン。審判や相手選手とのコミュニケーションに走り回りました。

守備では負担の強いセントラルMFとして走り回り、誰かがボール奪取すればカウンター要員として全力で相手ゴールへ疾走する。いつも通りの荒野でした。

本当にいつも通りでしたね。Twitterのタイムラインでも多くの人が語っているのを見ましたが、荒野は怖いぐらいにいつも通り、平常運転だったと思います。

実況には「若い荒野が」とか言われていましたが、これほどのメンタルを持った人間を「若い」と表現するのはもう似合わないでしょう。

中学時代は「3年5組のブブゼラ」とありがたいあだ名を持っていた荒野ですが、今や宮澤と同様、コンサドーレ札幌の偉大なるバンディエラです。

MF 深井一希

札幌の至宝、守備のスペシャリスト深井くん。

荒野と同様に普段通りの深井一希を余すところなく見せてくれました。

次々に川崎ボールを刈り取り、攻撃陣への気の利いた起点パスへと繋げる。川崎が札幌PAに侵入する危険な状況が生じれば、全速力で戻ってきて大ピンチを救う。いつも通りの深井でした。

そんな深井くんに全国レベルの視線が注がれた瞬間が後半終了間際のラストプレー。

1−2と川崎リードで迎えた後半49分。願いを込めて鈴木武蔵がチェイシングした結果、札幌は望みをつなぐCKをゲット。福森が蹴ったボールに飛び込んだ深井のヘディンングシュートはゴール左隅を突く完璧な弾道で川崎ゴールに吸い込まれました。

キリッとした表情を崩さない深井が見せた最高の笑顔。何度も何度も膝の大怪我を繰り返しては復帰してきた深井のその顔を見るだけで、歴戦サポも新規サポも幸せになれます。

MF 菅大輝

試合前に「いつもの10倍緊張する」とコメントしていた菅ちゃん。

そんな感じで始まったルヴァンカップ決勝は、まさかの菅大輝スーパーゴールでバカ試合撃ち合いの幕が開きました。

白井のクロスがこぼれ球となり、居合わせた菅ちゃんがダイレクトでボレーシュート。GKもノーチャンスの抜群の軌道でゴール右上隅に突き刺さりました。

それで緊張が取れたのか、その後の菅ちゃんは2018JリーグMVP家長が札幌左サイドを好き放題荒らしまわるのを必死になって食らいつき続けました。明らかに絶好調。最高の菅大輝を全国に披露できたと思いますよ。

試合前、同じ記事の中で、代表ライバルの杉岡のようにゴールを決めたいとも話していた菅ちゃん。

四方田さん、ミシャが辛抱強く使い続けてきた小樽の星は、今や日本代表に呼ばれ始めるほどに成長。この試合には森保日本代表監督も観戦に来ており、ハーフタイムではスタジオでジョンカビラから菅ちゃんのゴールについてコメントを求められていました。

西大伍を抜き、コンサユースの最高傑作となれるか。札幌サポの人生の楽しみの一つです。

MF 白井康介

2019後半戦の右サイドの支配者白井。攻撃では迷わずドリブル突破を仕掛け、守備では相手サイドアタッカーだけに集中して睨みをかけ思う存分一対一を繰り広げる。ファンがたくさんつくタイプ、わかりやすいサイドプレイヤーです。

この日の白井は菅大輝の先制点に絡みました。アタッキングサードで相手DFを完膚なきまでに抜き去り、完璧な体勢からPA内に向けクロス。こぼれた球が先制ゴールにつながりました。

白井はもっともっと有名になって欲しいですね。コンサドーレをあまり知らない人でも一発で覚えてもらえる、そういうプレースタイルなので。

MF チャナティップ

実況解説陣から「守備しない」とか意味不明なこと言われてたチャナ。普通に守備上手なんですけどね。超絶マッチョマンですし。

この日のチャナは普段のリーグ戦に比べるとスーパープレーの印象は少なめ。ですが好調だったと思います。彼の仕事である、ドリブルで自分に相手を引き寄せてからの逆サイ白井へのサイドチェンジ。それを何度も成功させていたので。

宮澤がいないと、チャナティップへあまりボールが渡らないのかも。ちょっとそんな気もしました。チャナティップの日ではなかった感じですね。

FW  鈴木武蔵

ゴールは挙げられませんでした。が、カウンターの主役を120分続けた体力と走力は素晴らしい。何度か決定的なチャンスを外しましたが、前半のはそこまで独力で持ち込めた時点で凄い。


後半のトラップ大きくてGKに一対一止められたのは「それが武蔵」「仕方ない!もっと上手くなってね!」って感じです。

あれ?結局得点王になれたのかな?

FW ジェイ

最年長として気の利いたコメントを出してくれていたジェイ。若い選手を精神的に引っ張ると息込んでいましたが、実際その通りの働きをしてくれました。

ピッチでは川崎のプレスを物ともせず次々とポストプレーを成功。後半途中にアンロペちゃんと交代後は、コーチの1人にでもなったかのように声を出して選手を鼓舞していました。

ジェイは英国人なので、きっとカップ戦と聞けばテンションが上がるタイプなんじゃないかと勝手に思ってました。FAカップの国ですから。実際のところどれぐらいルヴァンカップに燃えたのかはわかりませんが、いつもチームを支えてくれるジェイ先生に感謝感謝。

DF 石川直樹

延長後半から福森に代わって出場。チームとしては福森の決勝点を守り切ることはできませんでしたが、石川には特にミスらしいミスはなし。安定した守備だったと思います。

石川はPK戦の5番手としても登場。決めれば勝利という場面で相手GKにシュートを止められました。

石川は攻撃の選手ではありませんが、ベテランとしてプレッシャーのかかる場面での信用があったから5番手を任されていたのかなと思います。PKは仕方ない!

MF 中野嘉大

延長後半途中に菅との交代で出場。

残りわずかな時間帯でしたが何度かボールに触り、その多くがチャンスシーン。特に最後のヘディングパスが失敗したときはかなり悔しそうな表情でしたね。PKキッカーではありませんが、かなり後悔が残ってるんじゃないかと思ってます。

中野は直前のリーグ戦でかなりインパクトのある活躍をしていました。調子そのものは上がってると思うんです。

また出場機会があると思うんで、その時は今日の分まで活躍してほしい。またボランチ見てみたいな。

アンデルソンロペス

後半途中からジェイの代役として出場。

良くも悪くもアンロペちゃんでした。

無理やりシュートに持ち込む意識が良く出た時もあれば、チャンス阻害になってしまった時も。

まーミシャもそんなアンロペちゃんの特徴をわかった上で起用していると思うんで、多分彼は彼の求められる働きをしたんでしょう。

と、自分の中にはあまりこの日の攻撃にはまらなかったという印象が残っているんですが、実際はどうだったかな?自分がスーパープレーの記憶を思い出せてないだけかな?そんな気もします。

MF ルーカス

後半途中、白井の交代で出場。

かなり効いてましたね。攻撃では何度もサイド突破でチャンスを作り出し、圧巻だったのが守備!相手サイドアタッカーとの一対一を余裕で完封してました。

ルーカスが上手いってのはシーズン前からやたら噂になってましたが、こうして守備を見ていると、本当にスキルのある選手なんだなってのがわかります。サッカーってどんなに戦術が発達しても、最終的には一対一で勝てるかどうかですからね。

ルーカスも強心臓なのか、この大一番でも普段通りのルーカスを見せてくれました。

試合全体の感想

いやー悔しい!残念!ってのが終了直後の感想。

ただ、試合途中は何度も何度も心境変わりましたよ。何度も叫びましたし、何度もハラハラ、何度も嬉し涙。

一試合の中にたくさんのドラマがあって超濃厚な120分+PKでした。

2011年最終節FC東京戦の話をいまだにちらほらとする人がいるように、今日の試合もまた今後繰り返し語られていくんだろうなーって思います。少なくとも自分はそうですね。

札幌にはこれほどの大舞台を初めて経験する選手が結構いたと思うんです。出場した選手も、帯同した選手も。

今回得た経験はきっと今後の札幌の宝になると思うんですよ。結果は掴み取れなかったけど、成長は間違いなくあったでしょう。

ルヴァンカップ、面白い!

シーズン前半は若手の成長の場ぐらいに思ってたルヴァンカップ。勝ち進むとこんなに面白いものだとは思いませんでした。

来年もぜひ決勝トーナメントまで進み、またこの素晴らしい決勝の場を楽しめればいいなぁと思います。

ルヴァンカップは面白い!(ぜひDAZNで見たいなぁ)

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