冬の函館観光・函館旅行で誰もが悩むのが、防寒装備をどこまですればよいか、特に靴・ブーツは何を履けば良いかということだと思います。私も初めて来た時に悩みました。
北海道旅行ならたくさん着込んで行かないと!と思う反面、北海道を知る人に聞いてみると、「冬の函館は大したことない」というのです。
一体どっちなの!?と思うあなたに、冬の函館の服装について、路面の写真とともに紹介していきます。
札幌近郊の写真も、比較用に少し掲載しています。
このページの目次
冬の函館は雪と氷があったりなかったり
冬の函館は、北海道全体で見ると最も雪が少ない部類に入る町です。それでも、冬には雪が降り、温度は氷点下に下がっていることも多いので路面は凍ります。
北海道のほとんどのエリアでは常に雪が降り積もり、路面が見えない状態になっているのですが、道南・函館近辺では降った雪が溶けてまた積もるを繰り返すため、路面が見えているときと見えていない時があります。
11月〜12月

12月の函館の雪(五稜郭付近)
11月は雪の降り始め、12月は本格的に吹雪がはいる時期です。
正月近くなると雪が積もり地面が白い日が増えてきます。
12月になると本格的な雪のシーズンとなります。
車道は車の通りや除雪車によりアスファルトが見えていることが多いですが、歩道は多くの場合雪が積もっているか、少なくとも凍っています。

12月の函館の雪(染川町・五稜郭公園駅付近)
とはいえ、気温がプラスになる日もちょくちょく入るので、積もった雪はその都度溶けていきます。
天気予報をチェックして、寒波が来ている時や連日雪のときは靴に注意したほうが良いでしょう。
靴については、後ほど説明します。
1月〜2月
正月を過ぎると、繰り返す寒波の雪が積もり積もってきます。
道の脇や駐車場には雪山ができていきます。
年を越すとスノーブーツがあったほうが良いでしょう。
2月半ばの写真
これは、雪が少ないと言われていた年の2月中ばの函館駅前の写真です。
この日は時々吹雪いていて風も強く、悪天候の日でした。

雪が少ない年の2月の函館
道路は、凍った上に雪が薄く積もっている状態です。しかし、真っ白というわけではなくところどころ路面が見え隠れしています。
ここは函館の中でも駅前のメインストリートなので除雪がしっかりとされており、道路脇に雪山はありません。
歩道はところどころ凍っていて薄く雪が積もっています。
普通の靴では厳しい状態ではありますが、長く歩くわけじゃなければ(少しの移動なら)軽装備でもなんとかなる状態です。
3月
3月になると雪も溶け始めてきます。
スノーブーツはいらなくなる日もあるでしょう。
ただ、路面は濡れていることが多いので防水には注意しましょう。
3月は本当に天気によるので、天気予報をチェックしたり(プラス気温が続くかどうかが見どころです)、ツイッターで「函館」「雪」などでリアルタイム検索するのも役に立ちます。
スノーブーツは必要?行動によっては無しでも
スノーブーツが必要なとき
函館では路面が凍っていることが多いため、特に靴底の対策が施された靴が必要です。
雪が少なく氷がメイン場合は、靴裏の滑り止めだけでもなんとかなります。
ではスノーブーツはどのくらいから必要なんでしょう?
スノーブーツが必要なのは、主に次のような場合です。
- 地面が凍っている
- 雪がくるぶし以上に積もっている
- 気温が低くて寒い(氷点下)
- 地面がびちゃびちゃに濡れている
氷、雪だけでなく、濡れている場合もです。
路面が凍ったり溶けたりで水っぽい
気温がプラスとマイナス(氷点下)を繰り返す函館のような町では、路面状況が悪い日が多いです。
雪が溶けてべちゃべちゃになり、雪解け水がまた氷るというのを繰り返します。
スノーブーツは、雪や雪解け水が染み込まないよう防水対策も施されているので、雪・氷だけでなくぐちゃぐちゃの路面でも力を発揮します。
デザインがオシャレなものも多いので、普段使いできそうなものだと買っても損にはならないでしょう。
旅行者はスノーブーツを用意したほうがいい
私は九州の出身で、雪や氷の上を歩いた経験がありませんでした。
地元の人や夫(札幌出身)は、アイスバーンでも平気で普通の靴で歩いていますが、これは氷の上の歩き方が身についているからだそうです。
私が歩くとあっという間に滑ってしまって歩けたものではありませんでした。
東京でたまに雪が降ると、多くの人が滑ってこけていますがあんな感じです。
地元の人は「一歩踏み出すごとに体重を真下にかける」「足はあまり開かない」というようなことを言いますが、そんなの急に言われてできるものではありません・・。
というわけで、特に12月過ぎたシーズンに北海道に行く旅行者は、スノーブーツを用意することをオススメします。
オススメのスノーブーツはSOREL(ソレル)
スノーブーツもピンきりですが、性能が良いと言われているのはソレル(SOREL)のスノーブーツ。
分厚くてあったかく、モコモコでどんな冬でも間違いないのがカリブシリーズです。


カラーも、ベージュの他にブラックやライトグレーなどが揃っています。
デザインがシンプルで大袈裟でないもののが欲しい方には、こんなスノーブーツもあります。


デザインも豊富で、普段使いでかわいいものもありますよ。
SORELのスノーブーツの各シリーズを紹介した記事はこちらをご覧下さい。

私はソレルのカリブーを買いました。

ソレル(SOREL)のスノーブーツ。滑らない。
値段は張りますがこれが最強。
他にも1万〜2万円の間でいろいろなシリーズがありますよ。
くるぶしから下の防水対策が完璧で、べちゃべちゃの路面でも水は入って来ません。
深い雪でも、ブーツの高さを超えなければ突っ込んでいけます。
最も良いのは、靴裏が凍った路面でも滑りにくいことです。
私は最初に北海道にいた時、札幌方面に住んでいたのでこれを買いました。
函館では必ずしもここまでの装備は必要ありませんが、子供を抱っこするので絶対に滑りたくないのでこれを履いています。
町歩きメインならスノーブーツを買うほうがいい
観光で歩きメインの場合、スノーブーツを用意した方が間違いないです。
特に、雪の時期の五稜郭公園をぐるっと歩きまわりたいという人は、用意した方が気楽に楽しめると思います。
函館山ロープウェイくらいならなくてもいけます。
ただし駐車場からロープウェイ乗り場に至るまでの道路など、基本的に斜面なので地面が凍っているとかなりキツイです。
天気が悪化しそうなら、来てから調達すると言うのもありです。
函館空港に売っている雪用の靴底(スタッドレスバンド)
函館空港の売店には、観光者向けに靴底装備が売られています。
1Fのドラッグストアで売られていますが、夜は閉まっているので最終便の方は買えないかもしれません。
靴やブーツにベルト(バンド)で装着するタイプの靴底です。
ブーツに装着すれば、雪でもいけると思います。
パンプスや普通の靴に装備しても、空港を出た瞬間雪に埋もれて濡れると思います(笑)
あくまで、「普通の靴できちゃって一歩も歩けない!」という人用ですね。
見た目も格好悪いので・・・女性には残念かもしれません。
函館の雪は大したことない?札幌近郊(江別市)と比較
函館の雪は確かに少ないです。札幌近郊の江別市に住んでいた頃の写真と比べて見ましょう。
以下は、2月の江別市の写真。

これは江別市(札幌の隣)の冬です。
毎日除雪車が入って、車道と歩道を空けてくれます。その時に跳ね除けた雪で、どんどん壁ができていきます。
ここはアパートの近くの裏道なのでこの程度ですが、国道沿いになると、跳ね除けた雪が壁となって、道路脇は雪の防壁ができています。
路面は冬の間は全く見えず、スノーブーツがないと歩けません。

これは江別市(札幌の隣)の冬です。
この写真はかなり雪が少ない方ですね。この年も、雪が少なくて異常だと言われていた年でした。
これが札幌近郊や、函館以外の北海道の雪です。
これと比べると、確かに函館の雪は大したことないようです。
それでも、雪国以外から旅行で来る人にとっては、靴(主に靴底)には注意する必要があるレベルだと思います。
防寒ブーツは暖かいので、あまり雪がなかったとしても、あればそれに越したことはないですね。
コートと服装は?
最後に服装についてです。
女性の場合は特に、スカートが履きたいしコートもおしゃれなのが着たいと思うものです。
冬の北海道全般で言えることは、室内が暖かいので、中は薄着で外は厚いコートという格好が良いです。
なお、コートは風を防ぐものが良いです。
足元はロングブーツ+ロングコートで防寒していれば、中は厚手のタイツとワンピースでもいけると思います。
逆に、警戒しすぎてむくむくのセーターなどを着込んで来ると、お店で暑くて辛くなると思います。
耳あてがオススメ
耳が隠れる帽子か耳あてを用意することをおすすめします。
気温は本州と比べたらかなり低く、函館エリアでも1日中マイナス気温の日もあります。
風や吹雪が厳しい日もあるので、フードがついているコートも良いでしょう。
(本州ではフードなんてなかなかかぶりませんが、こちらでは急に降って来た時に重宝します)
以上は、よくある函館旅行での町歩き、観光名所巡りをする場合のアドバイスでした。
山の方はもっと積もっていますのでご注意ください。


