通称、三者打ち合わせを2時間かけて行いました。着工を目前に控えて、これまで設計してきた内容に間違いがないかをひとつひとつ確認する打ち合わせです。内装から電気工事関係、外構まで、全部おさらいします。
三者打ち合わせ(施主、設計担当、現場監督)
こんにちは、Vidiaです。今日は3ヶ月ほどかけた設計を終えるための、三者打ち合わせがありました。
三者というのは、私たち家の建主(施主)と、BESSの設計担当というか前面に出ている営業さん、そして着工以降を担当する現場監督の三者のことです。
これまでBESSの営業さんとうちらで決めてきたことを、確認も兼ねて現場の人に引継ぎます。
仮製本と呼ばれる設計書(まだ内容は未決部分も多い)と、分厚いチェックリストと、外壁や建具やオプションなどを選んだリストを読み合わせます。
わからないことは、ここで全部きいてできるだけ未解決の内容をなくしていきます。
濃い2時間でした。
今日の記事は、話したことで意外だったことや解決したことを、つらつらと書いていきます。かなり個人的な話です。
現場監督がベテラン
現場監督とは、現場全体の管理や工程チェック、調達などを行うBESSの人です。
現場監督とは別に大工の棟梁がいて、棟梁は現場に張り付いて他の大工や業者を指示し、家を組み立てる人なんだそうです。
これから先の設計内容や変更、引き渡しまでのフロントに立つのが現場監督さんとのこと。
なんか職人気質なバリバリな感じの人で、色々時になっていたことに対する答えやおすすめの案をもらって、解決できました。
土地の造成と雑草について
土地を購入した状態では、家がどこに建つかは決まっていません。地盤調査などをして位置を決めていきます。
土地の造成と資材・残土置き場
家だけでなく、土地に配置される庭やカーポートも含めて、問題がないか、工事をするときに資材が置かれる場所はどこかなど、色々なチェックが必要になります。
設計の段階で「基礎を掘った時の残土はどこに置くのか」などの話が、ちょいちょいでてきていました。うちは雑草がジャングルになっているので、まず全てを削ってきれいにします。その後で資材を運び込み、残土なども敷地内に積んでいきます。
雑草処理や、その後の土地をどう使いたいのか?を聞いておくのも、現場の仕事。大変ですね。
雑草を殺しつつ芝を生かす方法
後に自分らで芝を張りたいという話をしたら、かなり難しそうな顔をされました。
「ジャングルですからね・・・」
BESSでも名の知れたジャングルらしいウチの土地(笑)建物の位置に目安の紐を張る際、BESSさんが草刈りに行ってくれたから、そのときでしょうね・・・。
結局監督の経験上、土を削いだだけでは根が取りきれず、さらに防草シートを貼ったほうが良いそう。その上に新しい土を入れてから、芝を張る。そうすることで、雑草の根に日が当たらないようにして、雑草の根を枯らすそうです。
それか、除草剤を撒くか。
雑草の種類を調べ、適した除草剤を選ぶ方法
え?!除草剤撒いても、芝生生えるんですか?!と聞くと、
「生えるよ。農家も除草剤使うし。」とのこと。
これは、根を枯らしてから芝を張るやり方を調べ直さなくてはいけません。上の雑草の種類から特定しないと・・・「エゾノサヤヌカグサ」とか「イヌビエ」っぽいんだけどな。(今の仕事で日々イネ科雑草を調べてるVidia氏)
調べたら、芝の種類と雑草の種類によって、芝を生き残らせつつ雑草だけを殺す除草剤や発芽ブロック剤があるようです。
このメーカーのページは、情報量が多くておすすめ。いずれちゃんと調べて記事にまとめたい(自分用)。
灯油タンクの位置は家の裏側
大して誰も興味なさそうな内容ですいません。
道外民からすると、全然わからない話だったもので。
灯油タンクとは
これ、灯油業者が勝手に何百リットルの灯油をいれてくれる、灯油タンクです。灯油は自動的に配管をつたってストーブに送られます。(あ、うちは薪ストとFF式ストーブのハイブリッド式です)
このタンクをどこに置くか?も現場監督と決めます。
普通は家の裏に置くとのことで、旦那もそう同意していたのですが・・・
私「灯油業者のために家の表から裏まで雪かきすんのやだから、家のド真ん前でいいです。」
いえのド真ん前とは、ファントムの仮面側の右下あたり。
あの真っ黒い威圧感ある壁の右側に、この黒い灯油タンクが置かれるイメージです。まさに工場。
というイメージを伝えたら苦虫を噛み潰したような笑いを堪えきれない顔をされました。
どうやら、北海道では異例らしい・・・
灯油タンクデコ計画(没)
表に灯油タンク置いて変だというなら、花壇とか76ステッカー(アメリカのガスステーションのマーク)で灯油タンクをデコればいけると思ってたんですけど(本気)。
普通やらないらしいです。
今見直したらやっぱかっこいいな。黒いファントムに黒いタンクにこのステッカー。ダメ?
それで浮くならインテリアでタイヤ積み上げたらいいのでは?(あつまれどうぶつの森の我が家風)
灯油業者は雪深い場所にも勝手に入っていく
なぜか灯油タンクは隠すのが礼儀(?)らしい札幌近郊。
業者は、家の裏にあるタンクまで、長いホースをひっぱって、雪を踏みつけて勝手に入っていくらしいです。だから気遣い無用とのこと。
業者のために雪かきする人なんか居ない、くらいのノリで言われました。
まあ、そこまでいうなら裏側でもいいかな・・・。
ファントムの天井には傾斜があって、片方には雨が流れていきます。雪も流れて積み上がるイメージでいたのですが、どうやら雪は落ちないらしいです。ほんとに落ちないらしい・・・
それなら、灯油タンク裏側でもいいかな。
虫に捧げる地鎮祭(セルフ)
北海道の地鎮祭事情。6割しかやらないらしいです。
私のイメージでは、オカルト的な理由を除けば、大工さんへの礼儀や挨拶がてらやるもんだと思っていたのですけど。なんと大工さん来ないらしい。
うちらだけでやるって。
え?!ならやらなくていいよ、めんどいから。
とお伝えしたら、東西南北の四角に、水、塩、酒、米を撒いておいてねと言われました。
本当は氏神様とか先に住んでいた人に(地縛霊とかいないか?)捧げるものらしいのですが、なんせ開拓地ですからね・・家建てるのうちらが最初なんです・・・
誰に捧げるのか?と聞いたら、「虫とか」って本気で言われました。
虫に?!?!?!?!?!?!?
(土地を歩いていた毛虫の画像がありますが、やめておきます。)
虫に米とか酒を捧げるの・・・うそだろ北海道・・・
※ここだけの話かも知れませんのでご注意ください
ちなみに、チェックリストに本当に地鎮祭(セルフ)って書いてありました。色々新しいな・・・
今度、みんなで虫に酒をかけに行こうと思います。本当は殺虫剤まきたいんですけど・・。どうやって入ろう。プロノでツナギと長靴買わないとまず四角にたどり着けないんですけど。
棟上げで「ワクワクが止まらない」(現場監督談)
なんかもうネタ記事みたいになっててすいません。本当なんです。
キットが到着してから、わずか三日で骨組みが組み上がる。その中でも三日目が超見どころ!!とのこと。
現場監督「朝には何もないのに、夕方には家(の骨組み)が組み上がってるんですよ!!ワクワクが止まりませんね!!!!!連絡いれるので来てください!僕はずっと現場に張り付いてますから!!」
テンションたけ〜〜〜
5歳に家が組み上がる様子を見せたい、といったら教えてくれました。
いきます。仕事の休みとったほうがいいですか??
上棟式と「せんぐまき」
上の話、調べたら棟上げのことですね。ちなみにここらの地区では上棟式はやらないらしいです。てことは、なんもやらないことにならないか。すごいな北海道。スピード感が違うというか、効率的。
まあ、年末年始の−20度の中で「せんぐ」なんか撒いても、誰もこないか。
※せんぐ、というのは「せんぐまき」といって、上棟式の代わりに屋根の上に登った人が、餅だのお菓子だの小銭だのばらまいて、下にいる人が千と千尋の湯屋の衆ように這いつくばって拾う祭りの話です。笑い話じゃないですヨ。「せんぐまき」という言葉は、私の地元の宮崎県だけの言葉のようですけどね(参考Web)
新築の文化は、本当に土地によって違って面白いです。
造作棚をつけたい話
写真の奥の壁についているのが、造作棚です。キッチンにつけたいやつ。
他にも、似たような棚を納戸にもつけたい。
それから、小さい方の個室の、本来ならクローゼットになるはずの1つを造作棚に変更したい。夫の荷物は、服よりも本や物の方が多いので。
(服はタンスとハンガー掛けでいい)
もしかしたら最後の話は、建具不要の話になるので、もう遅いかも知れませんが(笑)
キット確定のときに言わないかんかったかもしれません。そしたら諦めます。
納戸の棚の話は、監督さんから聞いてもらえました。費用によっては自分でつけちゃうかもしれないけど、できれば頼みたくはある・・・。
そうそう、いろんな造作などの作業については、ちゃんと注文確認書を出して(見積もり出して)から行うそうです。勝手に作って、いくらかかりました!とは言わないので、ご安心くださいとのこと。
炉台と土間タイルのサンプル
左が土間タイルのサンプルで、つるつるしてます。右は土間の中でも玄関部分のサンプルで、ざらざらしてます。
展示場にあったCOUNTRY LOGの土間と比べたら、石っぽさが消えてキラキラした金属感が増している気がします。
もっと、石っぽいほうが好みだったなぁ・・・欠けたりして評判が良くなかったそうで。残念。
こちらは、土間に置く炉台のレンガのサンプル。選んだ時の写真で、うちが選んだのは左のくすんだ茶色のものです。
江別市のレンガ「江別レンガ」と呼ばれるものです。地産地消できて嬉しい。
ワンデバのエアコン・室外機置き場
これだけは書いておかないと。皆さんの役に立ちそうな話が最後になってしまいました。
ワンデバ、室外機から生えてる管が、壁の塗り直しの時に邪魔になります。
上の写真の(ゲームですが)右にあるのが、元々家が置こうとしていた場所です。
木の面を塗り直す時、管を保護するカバーをつけている人は一度外してから塗ったり、直接配管してる人は刷毛を管の裏に入れたりして塗っているそうです。
うわ、超めんどくさい。
ってことで、エアコンの位置を逆の壁側に変えました!(笑)
家との付き合いは長いですからね。メンテに関するストレスは、一つでも減らす方向です。
ワンデバのエアコン(北海道版)
有用な情報をもう一つ。
北海道、二階のロフトにエアコンおけば一階も冷えるらしいです。
しかも高断熱なので、16畳や18畳用があれば十分とのこと。やっぱり???
(うちは上に10〜12畳、下に6〜8畳を入れようとしてました。上が先で様子見で。)
いよいよ着工待ち!
話が濃すぎて書いてて疲れてきました(笑)
うちは11月からが着工になります。12月にキット着。
ウッドショックによる遅れは、ぶっちゃけ来てみないとわからない様子・・・。
無事に3末に引き渡されることを祈っています。楽しみになってきました!
ブログも設計の章をスパートで書いていきます。忘れてしまうので。
ワンデバと薪ストでBESSに決めた主婦。家族構成は夫、私、娘ひとり、猫1匹。40代。元都会派のインドア系アウトドア派(雰囲気だけのにわか)。好きなことは焼肉。